目の錯覚の実験




目の錯覚の実験




下の写真を見てください。

中央の赤い点は、両端の赤い点を結ぶ直線のちょうど中央にあります。

でも右側のほうが長く見えませんか?

これを「ミュラー・リヤーの錯視」といいます。



右側のほうが長い?





今回の工夫は、中央の赤い点を自由に動かせることです。

厚紙をL字型に切って、角に赤い印を付けるだけ。



裏面にはマグネットシートを貼って、黒板に張り付けられるようにしています。







ではやってみましょう。

まず黒板に定規をつかって1メートルの直線を引きます。





次に両端に赤い印を付けて、反対向きの矢印を書きます。





あとは、適当なところに作った教材を張り付ければ準備完了。




私「中央の赤い点を、直線のちょうど中央に置きたいと思います。

  みなさんもっと右!とかもっと左!とか言ってくださいね。」



あとは、生徒の指示に従って矢印を動かしていきます。


生徒「もっと左!もうちょっと左!」

生徒「もう少し右じゃない?」

生徒「うん、そこらへんかな。」



だいたいの生徒が納得したところで、答えあわせ。

定規を取り出して、左右の長さを測ってみます。

おそらく右に数センチメートルずれているでしょう。


私「本当の真ん中はここです。」


中央のちょうど50センチメートルのところに赤い印を置くと…



こんな感じ。やはり右が長いような気がしますね。



最後に、中央に線を引いて





矢印を消すと…



確かに真ん中でした。





目の錯覚って本当に不思議ですよね。

私は美術の教科書の、目の錯覚のページが大好きでした(笑)。

ほかにもいろいろな錯視があるので、試してみたいと思います。



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