ドジョウの血流観察





細い血管のなかを流れるたくさんの赤血球。

はじめて見る生徒はみな驚きの声をあげます。

ぜひ成功させたい実験です^^



血流観察の定番といえば「メダカ」

安価で入手しやすく、魚が苦手な生徒にも抵抗感が少ない利点があります。

でも、メダカはとってもデリケート。

ていねいに扱ったつもりでも、実験のあと水槽に戻すと

ぷかーっとなってしまうことがよくあります。



そこで今回はこちらの方々に登場していただきました↓



顔は意外とかわいいんです(笑)





近所の熱帯魚屋で100g(30匹くらい)780円で買いました。

あと近所のスーパーでも食用のが売っていました。

実験の直前に水槽にたくさん氷を入れて、動きを鈍らせておくと観察がしやすくなります。





ドジョウは酸欠に強いので、ゆっくり時間をかけて観察することができます。

今回の実験でも30分以上、せまいシャーレのなかで観察をおこないましたが、

水槽に戻すと元気に泳いでいました。





胸びれ(赤丸の部分)を観察します。





「動かないでね〜」と話しかけながら、

やさしく観察するとじっとしていてくれます(笑)



胸びれを観察する方法は、一番手軽な観察方法でおすすめです^^

けれどもドジョウが動くたびにピントを合わせなければならないので、

少々面倒くさい部分もあります。

そこで、長時間観察したり、スケッチしたりする場合は以下の方法がおすすめです。



名付けてティッシュぐるぐる法。





こうするとじっとしているので・・・というより動けないので、

長時間じっくりと観察することができます。





尾びれを観察します。



では、実際にドジョウの尾びれを流れる血液を見ていただきたいと思います^^

デジカメで撮影した衝撃映像はこちら↓

(ファイル形式はAVIです。見られなかったらゴメンナサイ)


ドジョウの血流を見てみる

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中学2年生のクラスでこの実験をおこないましたが、

ドジョウが動くたびに生徒から(特に女の子から)悲鳴があがります^^;

私はドジョウ、けっこうかわいいと思うんですけどね(笑)



でも、顕微鏡のピントが合って、血液の流れが見えると

どの子も「うわーすごい!」っていう反応をします。

「自分の体のなかもこんなふうになってるの?」と聞いてくる子もたくさんいました。

映像だけをポンと見せても、きっとこういう反応は出てこないのだと思います。

「気持ち悪い」とか「生臭い」とかいいながら、ドジョウと格闘している時間が

実は意外と有意義なんじゃないかと思ったり、思わなかったり・・・



何はともあれ、ドジョウたちは5回の観察実験に耐え、よくがんばってくれました。

ありがとう。



来年もよろしくね。




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