小さなビニール袋に着火装置をセットして・・・





スタンドに固定して、水素と酸素を充てん。







準備完了!




大きな音が出ることもあるので、実験をする人は耳栓をします。

近くで見ている人には耳をふさいでもらいます。





合図をして圧電素子を押します。





「3・・・」





「2・・・」





「1・・・」






ばんっ!









小さな爆発音と同時に、一瞬でビニール袋が真っ白に曇りました。


よーく見ると、確かに水ができています。


化学反応によって水素と酸素の原子がむすびついたのですね!



気体と気体を混ぜて液体が生まれる、とっても不思議な実験でした^^







安全に実験を成功させるためのポイント



・気体を充てんする容器には、必ずビニール袋を使用してください。


水素爆発による事故の大半は、ガラス製の容器内で水素が爆発し、ガラスが飛散することによって

起こっています。ビニール袋ならば破裂しても安全です。



・充てんする気体の量に注意してください。


使用するビニール袋は、手のひらサイズのチャック付きの袋が良いと思います。

そして、袋を軽く開いてボンベのノズルをしっかり奥まで差し込んで気体を充てんします。








悪い例




このように袋を広げて大量の気体を充てんすることは大変危険です。

たったこれだけの量でも、ものすごい爆発力です。絶対にやめましょう。


わたしは理科室でひとりで予備実験をしていたときに、

一度↑これでやったことがあります。

袋が木っ端みじんに破裂して、少しのあいだ耳が聞こえなくなりました。

廊下にいた他の先生もあわててやってきました^^;

授業中じゃなくて良かったですけど・・・(汗)





良い例




このくらいの袋の開き方がちょうど良いと思います。

気体の量が少なすぎて反応が起こらなかった場合は、

少しずつ袋を開いて、充てんする気体の量を多くしていけば良いでしょう。



なお、袋のチャックは開いた状態で実験をおこないます。

気体の逃げ道を作っておかないと袋が破裂してしまって、

せっかくできた水が飛び散ってしまいます。







以上のような点に気をつければ、安全で楽しく実験がおこなえると思います^^



水の電気分解とあわせておこなえば、化学変化に対する理解も深まりますし、

気体の性質の分野で、単に「爆発実験」として演示してもインパクトがあるので、

お気に入りの実験のひとつです^^




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